快眠マットとは?
現在、弊社で開発中の快眠マットとは、いびきを軽減し、かつ、体圧を分散して、健やかな睡眠に導くことを目的としたエアーマットのことです。
エアーマット内の空気圧を制御することで、自動的にエアーマットの高さを伸縮させ、睡眠時の身体を左右交互に傾斜させることで、スムーズな呼吸を促し、いびきを軽減することができる画期的なしくみです。
現在、開発途中であり、試作品により様々な検証データを取得中です。

※販売商品の仕様は、生産時の条件等により、本WEBサイトに掲載している内容と多少異なる場合がございます。
開発の背景と目的
私は長年、家族から大きないびきを掻くので、いつも注意されておりました。そんなおり、2004年の1月7日に人間ドックの検査結果を聞くために病院を訪問した際、病院の玄関に貼られていたポスターに目が留まりました。そこには「イビキ」をかく方向けの検査を開始しました、とが書かれていました。私は「これは私のための検査だ」と思い、即申込をしました。当時は、週数名しか検査ができませんでした。検査は2泊3日で行った結果、いびきをしている時間が長く、正常な睡眠が得られていないことがわかりました。
就寝中にイビキをかく時間が長いと、呼吸がスムーズでなくなることから、血液中の酸素濃度が低下し、慢性的な睡眠不足の状態になります。このため日中の就労中(例えばに自動車の運転など)に居眠りをしてしまい事故などのトラブルを起こす危険性があり、他の合併症(例えば高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞など)を引き起こす危険性も指摘されました。
私はこれを契機に、2005年より、いびきを軽減し、質の高い睡眠を促すための「快眠マット」の開発に取り組み始め現在に至っております。
快眠マットの原理
当社で開発中の快眠マットは、エアーマットの空気圧の制御で、エアーマットに傾きを作ることで、睡眠中の身体に左右交互の寝返りを促し、呼吸気道を刺激し、いびきを軽減するしくみです。
快眠マットの動作の流れ

こちらはエアーマットに空気を送る前のニュートラルな状態です。エアーマットも平坦であり、身体も傾いていません。

エアーマットの右側が空気が充填され、身体が左側に傾いている状態です。この寝返りの動作により、呼吸器が刺激され、いびきが軽減されます。

エアーマット右側の空気圧が減圧し、最初の平坦な状態に戻ります。

エアーマットの左側に空気が充填され、身体が右側に傾いている状態です。この寝返りの動作により、呼吸器が刺激され、いびきが軽減されます。

エアーマット左側の空気圧が減圧し、最初の平坦な状態に戻ります。
測定データ
<カームマット未使用時:仰向け寝>

↑
SpO2
<カームマット使用時:仰向け寝>

<カームマット未使用時:うつぶせ寝>

↑
SpO2
<カームマット使用時:うつぶせ寝>

快眠マットに関わる特許取得
当社では、快眠マットに関する様々な技術を開発し、特許請求項目20項目を取得しています。
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内 容:睡眠時無呼吸症候群軽減エアーマット兼「床ずれ防止用」軽減エアーマット
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睡眠時無呼吸症候群軽減エアーマット
酸素飽和度= SpO2を検出させる方法を取組んでおります。左記を改善することで、睡眠中の無呼吸を改善可能に導く様に取組んでおります。
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「床ずれ防止用」軽減エアーマット
エアーマット状に設置された耐圧計が人体の局所の部位に掛かる圧力(耐圧値45mmHg 6秒以上継続時に局所の体圧値を下げる為に使用する方に合わして、エアーマットの角度を個別的に局所の部位に合わせて変えて回避する目的である。
快眠マット開発の経緯
2000年 いびき軽減の研究開始
家族から「寝て居る際にイビキが大きくて寝られない」と言われ注意される。
お昼に食事をし、その後、車を運転すると、必ず60分後から眠くなる事が多くなる。
お酒を飲んで帰宅の際に大接室でソフアで横向きで寝て居た際、家族が心配して洋間に見に来たら、すやすやとイビキをかかず眠っていたことを聞き、横向きで眠ればイビキが出なくなることに気づく。
その後大手ベッドメーカーのベッドを購入し、独自の改造をしながらイビキを軽減するベッド構造の研究に着手。
2004年 製品開発スタート
2004 年に虎の門病院にて検査した結果、いびきの症状が重く、眠りが浅く、正常な睡眠を得られていないと指摘されました。これをきっかけに「いびき」を軽減する装置の製品開発をスタートしました。
2006年~2011年 エアーマットの開発
他社製の金属ベッドを購入し、様々な試行錯誤のもと改善を図ってきたが、ベッドは搬入・設置条件が制約され、広めの置き場所が必要となり、さらに利用中にベッドから落下するリスクも想定されました。それらの課題を全て解決するものとして、2006年より「エアーマット」の開発に着手しました。その後の数年間、自分自身の体で実験しながら「眠りに着き易く、熟睡に導き、いびきを軽減するエアーマットの動作」を追及し、同時に研究過程で着想した関連技術の特許も複数取得しました。
2008年~2011年 dsPICを使ったいびき検出器研究
明治大学とdsPICを使ったいびき検出器の協同研究を実施しました。大学との共同発表を2011年3月14日に予定していましたが、東日本大震災により開催中止となりCDにて各部門へ研究成果を配布し終了となる。
2019日年 快眠マットの製品化
約15 年間の試行錯誤の研究開発を経て、多くの方々のご協力とご支援のもと、新しい時代の幕開けでである令和元年において、ついに快眠エアーマット「Calm MAT( 商標登録済)」の製品化が実現しました。
2017年~2020年
重症度側彎症・心身障碍者用のポジショニング用具の協同開発
某国立病院、ものつくり大学、当社の3機関で、これまで当社が快眠エアーマットの開発で蓄積してきた技術を活かし「重症度側彎症・心身障碍者用のポジショニング用具」の共同開発を行いました。